旅人の季節と日常

アメブロから引越して来ました。

沈み行く船の座席争いと日本の滅び

日本が終わっているということは既に国民の数%は知っている事実です。


一度決めたら間違っていようと玉砕するまで突き進む、先進国の中で日本だけが経済成長を何十年もしていない、金を既得権益に抜かれただけの最悪に終わったオリンピック、子供のお遊戯会みたいな開会式、


増税や移民受けれなど国力が低下することしかしていない安倍の国葬など、


次から次に聞こえてくる、しょーもない時事は数え上げたらキリがありません。


では何故こうなるのか?というと宮台真司氏によれば日本人の劣等性にあるという事です。


私もそう思います。


日本人には政治、政策を考える能力はなくて、その事は民主主義が出来ないということに繋がっています。


情勢が悪くなると、ただ日本人は他人を押し退けてでも既得権益の椅子にしがみつこうとするだけです。必ずも全員がそうだとは言いませんがその割合が高い国が日本です。





宮台真司「この国のgovernanceは益々垂直降下して行くことでしょう。

国民国家という規模ではもはやどうにもならないでしょう。経済指標がこれだけ悪化しているのはOECD加盟国などで日本だけですけども。何故これだけ経済指標が悪いのか?というと既得権益を変えられないからで子々孫々の為に良いプラットフォームを残そうとするパブリックマインドが日本の政治家から役人から一般民衆まで含めて全然無いからなんですね。

分かりやすく言うと皆んな沈みかけた船の座席争いにいゝしてるだけ。


これは先の大戦ミッドウェー海戦の海軍の動きもそうでしたし、日本人は過去70年何も変わってないんですね。

これは三島由紀夫が言ったところの日本人の空っぽ問題です。戦況が悪くなると自分のポジションに固執し一夜にして天皇主義者が民主主義者になるような、一夜にしてフェミニストになるような、でもそれは所属集団でのポジション取りなんです。「僕こそが1番の民主主義者でーす」というような。ひたすらひら目ギョロ目になり辺りを気にして自分のポジションを保とうとするだけ。


だからこれが既得権益を動かせない理由だし、政治の出鱈目の理由だし、国民国家レベルでは変わらない。


日本の政治家の中心って皆んな2世3世なんですよね。政治家自体が完全に既得権益化していて公共性をどれだけ発揮出来るか?という叩き上げで実力のある政治家はもう存在しないんですよね、田中角栄みたいな人はそうですねぇ40年近く存在しないんですよね。その気配すら無いんですよね。


腐敗した政治家を正そうとする気配はなく、有権者にその気配はなく、経済人にもなく、基本終わってるんじゃないでしょうか。


2世3世の政治家の様な既得権益者は既得権益者同士で阿吽の呼吸で連携して行きますが、林芳正さんや河野太郎さんのような比較的理念的な政治家もいないわけではないのですが、しかし彼らは日本では傍流になるんですよね。「下々の皆さんこんにちは」と言った麻生太郎みたいな政治家が有力な政治家であり続ける。


青木「東京オリンピックは60年代70年代の老人性ノスタルジーみたいなものが東京オリンピックに無残に現れた」 


おっしゃる通りです。東京オリンピックは最大の失敗でしたよね。東京オリンピックは利権亡者達の動きが背後にあっただけです。


しかし何故、モノは見えているのに人々は(正しい方向に)動かないのか?というところですよね。


札幌オリンピックを誘致したところで失敗するのは明らかですが、公には失敗でも火事場泥棒的に濡れ手で粟で金を掴めると信じてる人がいるからそれが推進されるんでしょうね。


(本質が分かって)見えている人はいると思うんですよね、でも何故か黙って声をあげないんですよね。


声をあげると「変わり者」って流されて終わりってただそれだけですよね、それが日本で起こることです。


安倍という瓶の蓋がいなくなったことによって部分的には検察が自由に動けたりして、疑惑の追及のきっかけにはなるでしょう。


しかしそね瓶の蓋がとれないと自由に動けないというところに我々の劣等性があるんです。残念だけど、その劣等性が叩き直されるということがないとまた瓶の蓋が再来して同じ事の繰り返しなんです。


警察も検察も忖度だらけ、というような。


山口敬之の逮捕状を警察は安倍に忖度して握り潰し、その首相を杜撰な警備で殺してしまう、みたいなことですよね。


だから(安倍がいなくなったことによって)部分的には変わっても大局は変わらないでしょうね。







色々と「沈みかけた船の座席争い」という現実を把握しようとしてみますと、


大企業の製造業もかつての勢いはなく、日本企業の国際競争力も低下しているのは皆さんご存知だとは思いますが、特に電気産業業界の滅びは酷いものです。


シャープ、NEC三洋電機といった名前すら最近では聞くことがありません。それもそのはず、外資に買収されて名前を変えて細々と事業を展開しているからです。


それら終わってる企業では、バブル期入社組などの50代以上の正社員は定年まで「沈み行く船の座席争い」をしているに過ぎません。


座席争いとは激しい競争の座席争いではありません。座席を維持する為には事勿れ主義で、事業を継続させ自分の退職金やローンの残などの支払いの為には、挑戦はせず、設備投資はせず、波風を立てず、外国メーカーの装置を使い、そのメーカーの外国人技術者を借り、また日本の若者や他人を非正規労働者として雇い入れたりしています。


かつて隆盛を誇った電気産業の大企業には20代後半、30代40代の正社員が殆どいませんから、流石にこの3年間ほどでは新卒や若い中途正社員を雇い入れたりしている大企業もその中にはありますが、しかし20代前半の正社員と50代以上の正社員でその会社の未来が何とかなるでしょうか?


やっていることは「その場しのぎの仕事」です。


そして50代以上が会社にいるのは後10年くらいです。その後、残された少数の今の20代前半の正社員は30代前半にはなっているでしょうが、それらだけで会社が何とかなるなんて普通に考えれば思いません。


こんなことって20年前、30年前に考え想像すれば誰だって想像出来ることです。何十年も正社員採用を見送り人材投資を怠れば当然「ああ、この企業は30年後には閉めるつもりなんだな」と30年前、少なくとも20年前には分かります。


今は「現在の50代が定年退職するまで」と必然的に結果が見えています。


まして設備投資も研究開発もしていませんから、暗黙知の内に「ここはもう持ってあと10年くらい」と働く人々は皆が知っている様なものです。



皆が分かっているけど、何処の終わった職場の誰もかれもが今をやり過ごすだけになっています。


50代以上の正社員はただただ「沈み行く船の座席争い」を、若者正社員や派遣社員は「本質は今の50代以上の正社員の退職金や生活を守る為」といった塩梅です。



この様などうにもならないところまで来ているのは一企業だけの話しではなくて、上記にも述べた通り或いはまた宮台真司氏の認識通りに、「日本人の劣等性により、もう日本は国終わってる」という現状認識が正しいと思います。


例をあげれば、ウクライナ戦争による原油高や、戦争やコロナ禍の影響でサプライチェーンの確保の難しさから来る物価高や、長引く不況にプラスしてコロナ不況という昨今の状況ですが、米国などはコロナ禍で給付金政策や減税をした為に現在では景気が加熱して利上げに踏み切り、その結果、日本は円安になり輸入品の買い負け。


まあ日本の場合は経済力が落ちて、円にかつてより価値が無いから円安ということもありますが。


そもそも日本政府はコロナ禍で給付金をもっと出し、消費税減税をして人々を救うべきであったのにそれもせず。


政治は今も有効な手段は特に何もせず。


日本国民も政治政策は分からない為に、ただボーっと毎日に流されているだけのような。


因みに経済政策的に現在の情勢における正しい政策は消費税減税と給付金です。デフレの時はこうする、インフレの時はこうする、スタグフレーションの時はこうする、とただセオリー通りにすればいいだけなのにそれもせず。


政治が何もせず、日本国民は何も言わないのなら日本国民は統治能力が無い政府を抱えてただ死を待ってるだけです。


ウクライナ戦争も日本人はただ「戦争いけないよね」とか「暴力反対」とかはメディアを中心に言ってましけど、そうではないのであってそういう表面上の簡単なことが問題ではないのです。


誰だって「いけない」ことくらいは知ってます。


ですから何故そうなったか?を考え意見を言うのが大人の立ち位置だと思います。


仮に原因を考えるそこまで行ったとしても、また平和ボケした日本人は、こういう時だけ「ウクライナの人達が可哀想」などとまた簡単に答えを出して🇺🇦の国旗を掲げたりして、ロシアを敵対視したりしました。


これが劣等性です。日本にとってどちらの味方をすれば得か国益か?はたまたどちらの味方もしないことが国益か?安全か?自分達が有利に生き延びられるか?を第一に考えなければなりません。


しかしどちらが得か?を考えたつもりなって、米国の言うことを聞いてウクライナの味方をすれば得という判断は間違いです。何故なら「米国の言うことを聞いて」が第一に間違いですし、米国は日本国ではありません。日本国は日本国の価値観、主体性で物事を判断すべきです。


ところが日本人は「可哀想」とかヒューマニズムを持ち出して来て流されます、喉元過ぎれば熱さ忘れるでどうせ直ぐに忘れるクセにです。恐らくそれとロシアを叩き潰さなければ自分の身に禍が降りかかるとでも日本人は思ってるのでしょうね。


でもですね、何処かの国を一方的に非難して、叩き潰したことに加勢し、その後誰が支配者になりどの様な体制になるか?を考えるとそう簡単に叩き潰せと答えはなりません。直接戦争をしているのならまだしも関係無いことについては其々の国々を尊重し、世界のパワーバランスを保つのが最良だとは思います。


私に言わせるとコロナも同じで、別にコロナウイルスがあろうがなかろうが、学校や職場には行かなければなりませんし、誰かが食料なりを作ったり運んだり売ったりしなければなりませんし、教育や運動もリアルさも教えなくてはなりません。


警察や消防なども稼働させなければなりませんから、そう考えていくと自粛など出来ないのは明らかです。


しかし劣等性を持つ日本人は「コロナ大変だ!」とだけが耳に入り他人の忠告は一切耳に入らず、沈み行く船で懸命に座席争いをしたがるんですよ。


パチンコ屋を敵にし、夜の街を敵にし、飲食店を敵にしてまで「沈み行く船の座席争い」を醜い姿を晒して懸命にやるのが日本人です。


目に見えないウイルスを恐れて社会、経済を自ら壊してまで「沈み行く船の座席争い」をする劣等性。。


私はコロナ禍以前から日本人の劣等性や日本が終わっていることについては知ってましたから、別にショックはなかったですけどね。


いつまでヒラ目ギョロ目でマスクしてるんですか?他国ではしていませんが劣等な日本人はまだ意味の無いマスクをしています。



またSDGS然りです。


企業などが率先して「差別はいけない」「貧困撲滅」「脱酸素」などとやってますが、


採用段階で例え非正規雇用でも「男性がいい、女性がいい、年齢はこれくらいがいい」と企業側は性や年齢の差別をしていますし、派遣社員や非正規雇用をしていることや消費税増税に賛成している時点で貧困撲滅にはなっていません。


劣等性の日本人は言っていることとやっていることが違うんです。また日本人には主体性や軸はなくて空っぽなんです。


そういうのが絶望的に感じるんですよね。



私が色々と旅して回ってるのも、つまりは日本という国が終わっているからであり、そうと決まって終わっているなら好き放題、勝手気ままに生きた方が良いな、という思いがあるからです。


国民国家レベルでは宮台真司氏の主張通りに「加速主義」しかないでしょう。


既得権益ごと日本を破壊して国民の性根、つまり劣等性を叩き直すしかないでしょう。




絶望の向こう側にだけ唯一、光が見えるということです。